東京地方、冷たい空気。
ツイッターで酔っ払ってなんとなく呟き始めて…気がついたらツイートが200になっていた。
呟くと言ってもたわいの無いものばかり。真性つぶやき。
そんなわけでフォローは188、フォロワーが44。
コミュニケーション性は変わらず、ほぼゼロ。匿名で静かに快適に。
少しずつ勘所を得てきたこともあるかもしれないけど
映画やライヴ、日々のニュース等を細かく受け取れるのが良い。
あとは…専門家のアカウントをフォローしておくと
なんか事件が起きた時に新聞だとフォロー出来ない類いの
情報と言うか分析、俯瞰した意見みたいなのも読める。
わりと、いーかんじーだなー。と。
「私説 ミジンコ大全/坂田明」
ひさしぶりに買った本がこちら。自分でも魚を飼ったり、殖やしたり、趣味の範囲でやってるので親近感あるのも大きいけど、内容が非常に入り易く、文章が面白い。「人間とミジンコがつながる世界認識」。魚でもそうだけど、学者や専門家では無い個人が好奇心から接近し気がついた時には夢中になって、いつのまにやら玄人裸足という人をたくさん見てきた。間違いなくこの方もそのお一人。前半部分は軸足を個人の範疇に置いて書かれている。しかしながら写真もご自身で撮られているなど、コツコツと膨大な時間が費やされたことが伺える。微塵子の殖え方、マジやばい。なんでそうなるのかって考えるというか想像を膨らませながら読むと、とても面白い。魚ではアフリカや南米に生息する卵生メダカが休眠卵を生むのは知っていたけど、小さな水溜まりにも健気に暮らす小さな生物=ミジンコはさらに高度な生態系を育んでいた。届いてそのまま前半から写真のとこ迄、一気に読んだ。後半は専門家との対談になっている。付録のCD、これが又素晴らしい。毎夜繰り返して聴いている。ブワァ〜ッと吹き捲くるライヴしか観てないのだけどCDのような穏やかな演奏を生で聴いてみたくなった。
「AkiraSakata OfficialWebSite」
「ゆきゆきて、神軍」
画像は映画館の壁に掛けられていた当時?のポスター。
「知らぬ存ぜぬは許しません」「いつでも過激!どこでも攻撃!」
しばらく前に読んだ「沈黙より軽い言葉を発するなかれ/柳美里(対談集)」の中に原一男監督の章があり、近所の映画館で「映画をつなぐ男たち」(映画編集者の世界)という特集があって、この映画が上映されるという。そんな流れで観に行った…上映前に実際に編集をされた方の短いお話、上映後に編集者とプロデューサーのトークがあり当時のお話を興味深く聞くことができた。昨今溢れかえる動の熱い暴力描写とは異なり、奥崎謙三の鋭い刃物のような(というと凡庸ですが…)突発性の暴力、とにかくの執拗さ、自分だけが正義とする異常さ、攻撃対象への人格否定、みたいなものがドロドロとして…正直、中盤うんざりしてしまった。勿論、プロデューサーの女性が言われていた「こんなに真っ暗な作品」という、そもそもの内容もあって。ただし、映画自体はドキュメンタリーであり、全編の切れ味鋭さ、テンションの高さは観衆を支配する力強さを持っていて目が離せない。撮影は50〜60時間に及んだそうで、それを編集で2時間に凝縮したという。さらにニューギニアで撮影され、没収されてしまったフィルムも含めると膨大な量になっていたとのこと。沈黙より〜の対談では「全編アポ無し」であり「連絡すると逃げるからしないでくれ。私が責任を取ります(奥崎謙三)」と話されていた。監督が言われるには「最初は優しい人だなあ。意外だなあ。」と思っていたが、序盤の乱闘シーンの行き違い(?)以降、信頼関係(撮影側vs奥崎謙三)が崩れてしまい、不信感が生まれ、その内に奥崎謙三に叱られたり怒鳴られたりし、徐々に憎しみの感情が増幅したとある。最後の方は狂気ですよ。ほんと。洒落になってない。アポ無しで押し掛けられ、詰め寄られるかつての上官達の殆どは憔悴し、生きる為とはゆえの自らの行動を数十年経ってから叱責され追求される、しかもその手段を選んでない。更に(でっちあげた)遺族に謝罪をさせられる。撮られていることで自分の行動が正当化されているようにも見える奥崎謙三に観てるこちらも怖さを感じた。一ヶ所だけ音楽を使ってるというシーンも素晴らしかった。映画学校などではこの作品をドキュメンタリーの教科書として使っている所もあるということだった。ドキュメンタリーを学ぶ学生さん達は最初にこの巨大な壁にぶち当たるるのか…。考えてみれば…例えば、進め電波少年とか、他にもこういった手法を笑いに持っていってるメディアって結構たくさんあるような気がする。ただ、この映画で少しだけ笑えるのは序盤だけ。
映画を観てから、出所後の話、彼の余生にもちょっと検索かけてみたけど…違う意味で無軌道になっていた。最後迄メチャクチャ。
沈黙より〜、原監督によると…以前、NHK BSで「戦後映画100本」という各ジャンルの映画から10本を選ぶという企画があり「ゆきゆきて、神軍」がドキュメンタリー部門の1位になった。1位になった作品を放送するはずが「神軍」だけは放送されなかった。とのこと。理由は映されている人たちに色々問題がある為。だとか…たしかに公共電波での放送は難しいかもしれない。