東京地方、どんより。夕方から荒天とか。
朝ドラ、あまちゃんを見続けている。おもしろい。
ゲゲゲの女房以来だから随分ひさしぶり。
録画しないし、なるべく再放送を観ないで済ませたいので
自ずと毎朝決まった時間にテーブルを囲むようになる。
日本の朝の正しい家族の形。みたいな。どうかな。
まぁ、とにかく明るくておもしろいドラマですよ。
出演者も豪華だしストーリーもしっかりしてるし
丁度、主人公の親と同世代なので時代性も感じるし
音楽もスルッと入ってくるのにスゴくしっかり創られてる。
なにより朝から笑いが溢れる。おすすめです。
あーそうそう、それから、「おのれ、ナポレオン」凄いことに。実家に行った時チラ見したワイドショーで「宮沢さん、天海さんに一言お願いしまーす!」とか…日本人は空気読み過ぎなんだよって嘆く人も多いけどあーいうの見てると空気読む人ばかりじゃないよな、そーとーガッツガツいってるよなーって思ったり。野田地図は「南へ」「エッグ」二公演しか観てない(本公演は野田地図では無い)けど、さすがにあのタイミングの代役って成り立つのかな?って驚きました。過去に観た舞台では台詞の多さや細かさは勿論ながら体全体を躍動させ2時間以上ぶっ続け汗だくで演技し続けるわけですから…感動するのは勿論ながら感嘆、圧倒されてしまうわけです。「たいしたもんだなぁ…」って。そもそも代役って最初から準備してないのかな?と素朴に思ったけどキャストが豪華過ぎるのでそれも難しいんでしょう。きっと。演劇ではアンダースタディと言うそうで準備する劇団や公演もあるとか…でも天海祐希の名実共な代役を最初から準備しておくのはムリだろうなぁ。最初から主演が二人居てどちらかの公演を選んで観劇できる形で同時進行する舞台はあるようですが。とにかく無事どころか大感動の中での千秋楽だったそうで、よかった。TVや映画と違って一回しかないから。台詞覚えるのがなんとかかんとか色々あるけど、一回しかないってのが一番大きい気がする。ちなみに今回はチケット販売開始時に予約しようと頑張ったんだけど…家では残念ながら取れなかったとのこと。過去二公演では舞台から一桁列の席で観るなど、よく分からないまま、かなりいい環境で観劇させてもらってたのだなぁ、ありがたい。芸劇、次の公演に期待。
さて…と。GWに観に行った映画の話。
(以下、
ネタばれあるので観てない方はご注意を。)
「ホーリーモーターズ/レオス・カラックス」
難解なストーリー…もはや意味不明、不思議な映画というのはたくさんあるし、それなりに観てきたけど、これは風変わりな…基本的には一人の人間が朝仕事に出掛け、一日の仕事を終え、夜家に戻るという分かり易い筋なのですが…仕事の内容がトータルで全く理解できない。一つ一つの仕事は分かるのだけど繋がりも分からないし、背景も見えない、整然と並べられた支離滅裂というべきか…。観賞後「あれ人間世界に紛れ込んだ天使って意味かな」とか色々話したのですが…分からない。後にレオス・カラックス監督のインタビューを読んだのですが…監督自身も(本心であるならば)分からない、頭に浮かんだイメージを映像化したといったことだったと記憶していますので、ムリに解釈する必要もないでしょう。考えようによっては各々が自由に解釈することが許容されている作品ともとれます。さりとて、映像のクオリティは高く、途中で退屈することもなく、観賞後の満足感は大。ちょっと検索かけてみたら「凄まじい傑作」という人もいれば「よくわからなかった」という人も。よくある「観る人を選ぶ作品」というのも。起承転結や分かり易いストーリー、最近ドラマ等でよくある情報を極端に多く詰め込んで、繰り返し観たり関連メディアをディグすると徐々に(わりと容易に)理解できるようなもの、どれにも当て嵌まらないように思えます。登場人物達があまりにも真剣なので笑うべきか笑わぬべきか迷ってしまう気もするのだけどやはり何故か笑える不思議な映画という一面を併せ持ってるんだろうか。
ここ、クールだった♪
元ネタ、こちらもクール♪
とにかく、今回はずっと観続けてる人に誘ってもらって観たわけで、自身レオス・カラックス作品初体験。まぁ、それなりに感銘を受け、暇をみてはyoutubeチェックすると…まず「
TOKYO!(amazon)」でホーリーモーターズに出てきた謎の緑の怪人怪物「メルド」の正体?がそれなりに分かるわけです。youtubeに短編「メルド」が全部上がっててロシア語の吹き替えでワケの分からないことになっていて、まぁ、それもオモロいかと全部観て「うは!すげぇなこれ!」って笑ってた(人に寄っては不謹慎とか)。なにしろこの監督、日本のことよく知ってるなぁ…と。ラストを観て考えたけど…これ、NYに舞台を移すのは…しばらく、いや当分の間、どう考えても不可能だろうなぁ。
その後、更に検索してこのビデオにぶつかった訳です。
「汚れた血/レオス・カラックス」より
これは…デビッド・ボウイのモダンラブがラジオから流れるシーンなのですが…なにがスゴいって、デビッドボウイはわりと好きなミュージシャンだし、この曲が入ってるアルバムはリアルタイムで聴いていた。当時は試聴して欲しい曲だけ落としてなんて出来ないから好きなミュージシャンが新しいアルバム出すと、とりあえず買う。そんで聴き込んで後悔したり更に好きになったりというのが普通(今でもあまり変らないけど)。このアルバムはピクチャーレコード持ってたのをはっきり憶えてる。で、何度も聴いたけどアルバム自体好きになれなかったし、モダンラブという曲は…好きでも嫌いでも無い=引っ掛かりの無い曲だった訳で。ところが…このビデオを観ると…妙に格好良い曲に聴こえちゃう。不思議。これは…おそらく映像の力だな、おそらく映像と音楽の結晶だな♪ということで「汚れた血」を早速レンタル、とりあえず二度繰り返し観賞。ここでもストーリーの出発点と着地点、経過はわりと分かり易いながらもストーリーの重要度が低い。映像と台詞、演技に力点が集中していた感。とにかく出演女優二人の可愛らしさがハンパなかったなー。素晴らしい美感。ラストなど仏語ネイティブでないことが哀しくさえ思えるような。ノー字幕、母語にて、あの歌うシーンから観てみたいなど、叶わぬながらも切に願ってしまったわけで。
と、まぁ、こんなところ。まだ観てない作品がいくつかあるけど、機会があれば劇場で観たい。なんかのタイミングで特集やりそうなので期待。3月にまとめて公開されてたのに気がついた時は既に遅し、よくある、いつもの話。
以下、少し前迄に観た映画…「フルメタルジャケット/キューブリック」「華氏911/マイケルムーア」「エレファント/ガスヴァンサント」(DVD)#17