昨年の震災後、従兄と時々メールで連絡を取るようになり
昨年にも一度北海道に来ないか?と誘っていただいたのだけど
時間や諸々の余裕も無く、なんとなく流れてしまった。
元々網走に母方の親戚が2軒ある。他には札幌にも親戚が居る。
祖母が健在だった頃、こちらが小学生だった頃は…
多い時で年に2回は旅行していた想い出深い土地なわけで。
その親戚が家を引き払い2軒共に札幌に引越すという話
そう、網走は無くならないけど親戚が網走から居なくなり
訪ねて行っても誰も居ない状況になる。ということ。
少し寂しく思いながらもとにかくご無沙汰していたので
「引越す前に行く」という思考に迄は至らずにいた。
話には聞いていたけど毎日の時間の流れの中、忘れていた。
今年に入り従兄が「最後だから」と声を掛けてくれて…
それでは!と重い腰を上げ旅行してきたわけです。
まぁ…懐かしい話もたくさん出来て
美味しい物(ラーメン以外)もこれ以上ムリって程食べて。
とにかく充実した故郷詣でだったわけです。
初日以外は親戚がしっかりと面倒をみてくれたので
以下↓の初日だけは完全なるフリースタイル北海道旅行。
昼過ぎ発の飛行機。モノレールで羽田迄。
到着の時間から考えて…食事が中途半端になりそうなので
空港で軽く弁当を食べておく。
話題の焼き鯖寿司!だそうで…まぁまぁ…かな。ってとこでした。
ちなみにこれで二人分。あ、ついでにビールも呑んどきましたね♪
飛行機に乗り1時間45分?で女満別空港到着♪
いや、もう、旅行するのに飛行機10時間以上とかムリだね。
5〜6時間でもキツいかもしれない。国内旅行で充分だ。
「〜〜宅前」とかってバス停がフツーにある路線で
途中、監獄ではなくて現役の刑務所前を通った
日本語のバス停名は「刑務所前」で
英語訳も電光掲示板に映し出され
ロボット音声のアナウンスが入る
それが「prison」だけだった…なんか違和感。
自分ならなんて訳すかなーとか。
で、まぁ、30分程景色を眺めていると…網走駅に到着。
駅前の匂い、潮の香りがふぅ〜んと漂う匂い。
これが…がっちり脳を突き刺したよなー。
一瞬で子供の頃此処に来たことを思い出した。
ここから釧網線に乗り知床斜里に行く予定が
次の電車迄…まだ1時間程あったので…
ちょっとアタリをつけていた駅近くの回転寿し店へ
おやつというか…昼飯の残り分というか…
ちょっとだけつまんでみっか♪という話で…
店内では皿が殆ど廻っておらず注文して握ってもらう流れ
一皿二貫を一貫ずつ分けてなるべく多くネタを網羅する流れ
当たり前ですが…長崎産のサバなどは頼まない流れ。
まずは…
(蟹のフンドシ)
蟹の腹の開閉を司る筋肉の部分。だったかな。
コリコリしてた。味…まぁまぁ…。
(おひょう)あっさりしててウマかった。
(牡蠣from厚岸)ウマかった!!
(蟹味噌)これも…癖がないわけで…吃驚した。
今迄食べてたのって一体なんだったの…って話。
(カラスハモ)アナゴとウナギの中間から少しアナゴ寄り。
(タコマンマ)タコの卵巣?さっぱりした味。
バラしてみるとこんな状態。
(帆立fromオホーツク)
(ますのすけ)これも見かけより淡白。
(蟹内子)これ!マイウーだった♪
生まれて初めて食べた味。なんつーか磯の風味がして
途中ウニみたいな味もして蟹の味もする的な食べ物。
店の人が言うには瓶詰め(塩漬け)なんかはあるけど
生で出す店は少ないですよってことだった。
(蟹外子)プチプチの食感。
(アオソイ地物)
(ボタン海老内子)これもなんというか…繊細な味わいだった。
メニューに無いのを東京から来た。って話になったら
サービスで裏メニューどうぞ♪って出してくれた。
軽くのつもりが…けっこうイってしまったわけですが…
これに生ビール2杯プラスして4,000円程という…
嘘みたいなプライスにも驚愕ながら…
回転寿しでこのレベルだというのにも驚愕。
あとで親戚に聞いたらマズい寿司出したらすぐ潰れるって話だった。
当たり前ながら皆ウマい魚介を食べ馴れてる訳ですね。
ついでに驚愕なのが…店の外観。
これですよ。
この外観は東京だったら、まず無いでしょ。
海鮮〜〜港的、江戸前的、本場ですよ的造りにするでしょ。
他にも回転寿しがあったのだけど…そこも漫画的看板だった。
しかも…名前が「ビッグサン」だったっけかな?
回転寿しに対する考え方が根本からして違うようでした。
ネットで下調べしてなかったら我々もココはスルーした筈。
「この看板はヤバいでしょ〜」とか言ってね。
いや、よかったよかった。と、大満足&満腹状態。
その後、駅に戻り切符を購入していよいよ釧網線に乗り
知床斜里迄行き、夜も喰い捲るわけですが…
続きは明日にでも、この下に↓
さて…昨日記録した分からの続き。
そもそもは…連休価格を避けてエアチケットをゲット
網走で親戚が集うのは5/3からなので5/2に到着すると
丸々一日時間が浮いてしまう。それなら知床行ってみっか!と。
見切り発車で知床斜里のホテルを予約したものの…
何故、知床斜里か?というと今回は電車行動だったからで
ウトロ迄行くには車かバスを利用しないとならなかったからで。
ノリでホテルを早めに予約したものの…
実際、観光船に乗ったり、本気で知床観光を敢行するとなると
丸々一日どころじゃ時間が足りなそうなことに気付き
中途半端にバタつくのは嫌、網走に遅れるのもズイマでしょ。
なので…じゃあ今回は知床斜里のホテルも温泉付だし
散歩でもしてゆっくり過ごしてみましょうか。という運びに。
釧網線はオホーツク海沿いをひたすらトコトコと走る
ディーゼル列車、否、一両しか無いので列車じゃない?
汽車でいいんだっけ?まぁ…その辺はどうでもいいとして。
冬場には流氷を眺めつつ車両内でイカを焼いたりするそうで…
今回はとにかく車窓を流れる景色に期待してました。
さて…いざ、出発!
初めの内はさすがに市街地を抜けて行き
学生がぽつぽつと乗り込んでくる。
生活の足として利用されている雰囲気もあったものの…
やがて…
こんな景色がずっと続き始め…
とにかく真っ直ぐトコトコと進む。
途中停車した駅で外の空気を深呼吸♪
どんどん進んで行くと…向こうには知床方面の山々が!
知床斜里駅到着、駅前からの眺め。所用時間は…45分程。
残念だったのは季節が早く緑がまだだったことだろうか。
ホテルにチェックインした後、近所を散歩。
斜里川だっけ?おいしそうなソコリモード河口エリア…
なんの魚か分からないけれど…絶えずライズを繰り返してた。
今度は釣り竿持参もいいかもなー。
ちなみに釣り人は…ゼロでした。なんか理由があるのかな?
やがて…陽も暮れ…ホテルに戻り温泉に軽く浸かったあと
散歩の帰りに買った流氷ドラフトと鮭トバの味噌漬けで軽く一杯。
って…これ…発泡酒じゃないですかって!
480円もしたんだけど…話の種にいいかなって呑んでみたのに…
あまりウマくなかったしなぁ…。
部屋飲みは深入りせずに…外を偵察に出てみた。
ものスゴく寂しくて何も無い土地です。
ホテルで薦められたのは…駅前の明るい居酒屋でしたが…
どうもそれでは詰まらない気がして…
事前にネットで仕込んだ店の名前を探しつつ放浪
いや、ほんと、日本ってこういうことが出来るからいいよね。
外国で知らない土地に行き、夜間フラフラしてたら…
もしなにか有っても「バカだな♪」で終りだもんね。
暗い・暗い…街外れに…食べログで見掛けた小さな看板…
入るにはちょっとした勇気が要りましたが…ここで夕食に。
入ってみると…おばさんが元気よく「いらっしゃぁい!」
少しホッとして席に座った。この店は…変ったシステムで
1500円、2000円、3000円だったかなで料理の内容はお任せのみ。
生を頼んで1500円で5品の料理を二人前お願いした…
最初に出てきたのが…蟹外子醤油漬け。
尋常じゃない量=大人の拳程。これが二皿。
ご飯無しで食べるのがキツいというか飽きるので
ご飯ください!と頼んでみれば…
「ごめんなさい、今日山菜採りに行ってて
ご飯炊くの忘れちゃったのよ〜♪」ユルい。
続いてほうれん草的な野菜が出て…
ツブ貝塩茹で。これも一つ一つがデカかった。
こんなにデカいツブ貝初めて見ましたってサイズ。
そして…殻が柔らかかった。手で貝が粉々になった。
ツブ貝を普段あまり食べないので分からないけど
東京で売ってるのを見ると…もっと硬そうに見えるんだよなぁ。
行者にんにく。ご自身で採りに行かれたものだそうで、フレッシュ。
毛蟹の出汁と身の入った玉子焼き。毛蟹の出汁巻き玉子みたいな。
うまかったけど…これ二人前で卵焼きフライパン一つ分程のサイズ。
思わず写真を撮る前に箸をつけてしまった、の図。
いや、腹、きつくなってきたね、まだ出るのかな?
なぁんてコソコソ話していると…
毛蟹の身がゴッソリこれでもか!と投入された茶碗蒸し。
勿論毛蟹の出汁入り。これが白眉。うまくないわけがない。
いやーこれで終りかなと話しつつ一気に平らげた。
すると…おばさんが…
「ご飯無くてごめんなさいね〜代りに今じゃがバター作ってるから」
と…いや、もう、けっこう、腹パンなんだけど…
そこからおばさんのトークが全開モードに入り
どうしてこの店を始めたか、から山菜を採りに行き
山で熊と遭った時の話、昔、家が漁師だった頃の話
居酒屋始める時にやり方が分からなくて札幌に行き
白木屋だったか魚民だったかに行って料理の少なさと
値段の高さに腹が立った話、この店は基本一品200円だという話
もーとにかくジャガイモが仕上がる迄喋りまくっていた。
で…ドカンと出てきたじゃがバター。
「近所で評判なのよ〜お代りもあるからね〜」
もう、ムリ。写真じゃ伝わらないけど赤ちゃんの頭程の量。
とにかく残すのもワルいので一気に食べてお会計。
今度、来ることがあったら毛蟹のコースやウニを
前もって電話で予約しておくといいかもしれない。
今でも親族が漁師やってるので山菜と物々交換できるらしい
それにしても…値段の割にとんでもない量だった。
味もよかったけどね。いや、腹が臨界一歩手前でした。
すぐに眠るのはヤバそうだったので…
少し横になり消化に努めてからグッスリと休みましたね。