「山河ノスタルジア」

2016年5月26日木曜日
東京地方、数日前に夏日が数日続いた。
今からこんなに暑くて大丈夫かよぉ…どころか…
そんなもんじゃないインドでは熱波により50℃超えたとか。
なんだったのか分からないけど画像アップ機能、直ってる。
一昨日、久しぶりに渋谷へ行ってきた。以前は仕事場ではないにしろ頻繁に仕事絡みやエトセトラで通った街、最近ではすっかり足が遠のいて「どうしても行かないと」って時しか行きたくないエリアだけど、まぁなにしろ久しぶりなので人の多さもそれなりに新鮮だった。で…駅から出たら…おぉ、この人、まだやってるのかぁ…

足下にペットボトルが置いてあるけど、通り掛った時には手にプラカップ持ってて、それを時折口に運ぶなど…相変わらず呑んでんじゃないの!?って。過去に主演ドキュメンタリー映画で選挙運動を呑みながらやってたのを知ってドン引きした次第。あの踊りとか呑んでやってると思えば納得、というか単なる酔っぱらいだよなぁ。
って、まぁ、当然ながら、この人を見に来たわけじゃなくて映画を観に渋谷へ運んだのであった。

山河ノスタルジア/ジャ・ジャンクー」→「公式web
もうほんと…久しぶりに涙がじんわり溢れましてね。非常に洗練されてて画も綺麗だし表現も斬新、細かな装置や情景が時代の流れや人の心の揺れと繋がっていく様が素晴らしかったなぁ。音楽の使い方も最高♪ゴーウェストbyペットショップ・ボーイズが流れるわけですが、オリジナル(ヴィレッジ・ピープル)がどんな時代・社会的背景で作られたとか、PSBバージョンでは後に政治的に引用されたりとかってことよりも…今作中ではシンプルに人間の希望や欲望、輝きや哀しさを表してて歌詞も曲自体もビッタリハマっとります。個人的にはPSBもオリジナルもそんなに…って曲なんだけど映画の中で諸々合わさって非常に素晴らしい曲になるというパターン(自身にとって「汚れた血」のモダーン・ラヴみたいな)かと。メイクやCGに、もっと精緻なものも作れるのでは?(例えば…小道具のスマホやタブレットと比べて)といった印象を受けたんだけど、それにも何か理由があるんだろうか?鑑賞後しばらく余韻を楽しんでからは、あそこのあれは?彼女の気持ちは?等々、繰り返し観たくなる、なにしろ素晴らしく完成度が高く美しく切ない映画でした。って今予告編でゴーウェスト流れるの聴いても、なんだかこみ上げてくるものが…これはお薦め♪→◎◎◎(個人的最高評価)