D.Johnston.

2010年2月16日火曜日
借りてきたDVDを昨夜というか今朝方観た。
観た後には…けっこう色んな事を思い出したのだけど…
起きてからあれこれ用事を済ませて…しばらくすると…
やはり、その時、なにを思ったのか…うまく頭に浮かばない。

想像していた通りの内容だったけど語られるエピソードは想像以上だった。
初めてこの人の音楽を聴いたのは「1990」というライブアルバム。
もう忘れてしまったのだけど、おそらくshimmyから出ていたので
レーベル買いだったのだと思う。時期は…'90年代初頭、ほぼタイムリー。
ちょっと怪しい変った音楽をとにかく夢中になって探していた時期。
何度も聴いた憶えはあるけど…このアルバムには…正直、ひいた。
カセットで出ていた他のアルバムを聴いてたら違ったかもしれない。

昨夜、驚いたのは…この「1990」のライブ(多分)が少し収録されていたこと。
コール&レスポンスは「葬儀場へ行こう!」だし「悪魔が来る!」と叫びだすし
映像には無かったけど曲の途中で泣き出すし。まさに、剥き出し。
少ない観客はヒキまくりのようだった(当たり前か)。
この時期が…かなりひどい時期だったようで。その後も…
入院を繰り返すことや逮捕されること、乗っていたセスナを落とすこと(驚愕)。
その後の彼の状況もかなり事細かに記録されていた。
客観的に観てどう思うかは置いといても周りの人間は本当に大変だっただろう。
とにかく自分でテープに色々と吹き込み続けていたのにも…驚いた。
映像やインタビューも豊富で、かなり緻密なドキュメンタリーだった気がする。

あとは…buttholeの当時のライブ映像が少し流れてそれに痺れたこと。
ギビーのインタビューが何故か…歯の治療を受けながらだったこと。
訳の分からない「FUCK SATAN」と書いたTシャツを着た田舎の兄ちゃんと
通りすがりにちょっとした経緯でバンドを組んでいたこと。
そして、そのバンドの演奏がクソみたいにひどかったこと。

まぁ…メジャー契約して特に驚いたのがこの人だったのだけど
ビジネスになると信じて全てに配慮して紆余曲折を経て
リリースしたアルバムが5,800枚しか売れなかった。のは…知らなかった。
要するに、こういった写真がメジャー契約に繋がったようだけど…
万人受けする音楽では無いと思うので売れなくても仕方ないと思う。
一時、色んな人が彼の名前を口にするので驚いていた
それも、こういった写真があったからだろう。
本人は有名になりたい人のようなので一向に構わない気もするけど。

やはり90年代初頭、アメリカの音楽って面白かったと思う。
本来、商業的に意図されて浮かび上がる筈も無さそうな音楽が
なにを間違ったのか…チラホラと浮上していた。
個人的には「 TrueLoveWillFindYouInTheEnd」が
いまだに最も好きな曲の内の一曲だというのは変っていない。